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平和な3号池は今朝も平和。
メダカたちがごはんごはん、と催促して身をくねらせています。
この春、初めて熱帯性睡蓮を導入。
昨年、お友だちブログの熱帯性睡蓮の記事を見て「来年こそは私も!」と
鼻息も荒く、身をくねらせておりました。

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オーガストコッホとモラコットを3号池に、
プラウナパをダルマ・半ダルマの住む2号池に植えたところ 次
々花を咲かせててくれて目を楽しませてくれますが、
それぞれの品種に少々気になる点が見えてきました。

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「青系のはずなのにわりと赤味が入っている・・・」
「葉っぱに入る模様がなんか中途半端・・・」
「ムカゴ種ってあったのにムカゴが全然出来ない・・・」

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開花していると言っても花の状態は日に日に変化します。
それを眺めては、 「こうやって雄しべが内側に入っていって、で受粉して・・・
そうなるとタネができるのかな?」 などと考えているうち

これはもしかして自分で交配が出来るのではないだろうか!?
好みの熱帯性睡蓮が作れるのではないだろーか!?


と思いつきさっそくネット検索。 ヒットしたものは少ないものの
しっかりと方法が書かれているサイトを見つけました。
そしてようやく今日実行。その過程を書き出してゆきます。

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オーガストコッホ。
中央の黄色い蜜がたまっている部分は柱頭液といって花粉を受粉させ結実へと導く部分。
一日目はそれを取り囲む雄しべには花粉が出ないそうなのでこの日が交配のチャンス。

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さてこちらモラコット。雄しべが閉じかけてきています。この雄しべをカット。

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けっこう花粉がついていますね。これは期待大。

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で、さきほどのオーガストコッホの中央・柱頭液部分に雄しべを差し入れます。
ピンセットを使うとやりやすいようですよ。 これで終了です。
驚くほど簡単! あとは三、四日ほどして開花期が終了したら袋をかぶせます。
睡蓮のタネは結実すると水中に散らばってしまうそうなので
ちゃんと収集するために袋が必要なのだそうです。

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実際は水の中で結実するわけだから袋を密封するのではなく水が入った状態、
だけどタネがこぼれ落ちない程度にかぶせておけばいいのかな。

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袋をかぶせる予行練習。 約30日後に種子が取れる予定です。

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オーガストコッホの優雅さにモラコットの華やかさをプラスしたような花で
葉は、モラコットがいかにも熱帯性睡蓮のような模様で気に入っていますが
なかなかムカゴをつけてくれないので
ムカゴをつけやすいオーガストコッホのようになればいいなあ、
というのが今回の目標です。

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ただどんな種類どうしでもタネが取れるわけではなくて
不稔性(植物が種子を生じない現象)の品種があるそうです。
どうやら八重咲き種にはこのタイプが多いのでは・・・と
調べていてなんとなくわかってきた以外はまだ不明ですが
ドーベン、ティナのような基本種を交配親に選ぶとわりと上手くゆくようです。

あと、どちらの花(柱頭液部分)をメインにするとよいかなども
まだよくわかりませんので 引き続き調べてみようと思います。
たぶん、一般の果実樹木の花の交配などを調べれば
いろいろ明解になってくることでしょう。

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しかし私の大本命はドーベン(トップ画面で小さな花をつけているのがコレ)と

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これに、淡い青色のプラウナパ→をかけあわせもっと淡い水色、あるいは
水色に白い斑が入ったような花が出来れば!と考えています。
ただドーベンの株がまだ小さいため花も小さく、上手くゆくかがわからないので
もう少しドーベンが成長してから試みようと思います。

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ムカゴで増やす方法もtake51さんとこで知ったのでそれを真似て現在実行中。
葉の中央にあるおヘソ。これが盛り上がってきたら

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カットしてひっくり返し水に浮かべておきます。

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すると数日後もう、小さな葉が出てきています。
これがもっと成長したら普通に植え付けるだけ。
今回ご紹介した種子を取る方法と同じく ホントに簡単。
熱帯っておおらかでいいなあ〜。

●今回の記事は「神戸花鳥園公式ブログ・熱帯性スイレンの交配」記事を
参考にしました。


もしかして温帯性睡蓮でも品種によっては交配出来るのかな。