ピンクラムズホーンの上で抱卵中のミナミヌマエビが少々焦っています。

右側では体の大きい、こちらはかなり育っている卵を抱えた方が

「？？？」って顔をしています。

…この妙な状況に至るにはささやかな履歴があったのでした。

この水槽の隅っこに餌をまくのですが体の大きなミナミさんがいつも皆を蹴散らかし、

餌をひとりじめしようとするのです。

で、追い払われた体の小さなこのミナミちゃんはピンクラムズホーンにつかまって、

餌奪回のチャンスを狙う作戦に出ました。
 

ピンクラムズホーンはこう見えても意外と進むスピードが速いのですよ。

ミナミちゃんを乗っけたままどんどん降りてゆきます。
 

そして冒頭のこのシーン。

つまりこのミナミちゃんは降りるタイミングを逃し、餌のある場所をスーッと通り過ぎ

「え？えっと、あの、あの、ちょっと止まってよ」と焦っており、強いミナミさんは

「な、なに？何したいのこのひと？」と不思議がっているというワケです。
 

やや体勢を立て直し…
 

別角度からの画像。なんとかピンクラムズホーンのおしり側から後ろ歩きで降りました。

しかしあきれていた大きいミナミさんがハッと振り向くと、

他のミナミたちがすっかり餌を食べてしまっています。

「ム～ッ！やられたわッ！」
 

十何分も水槽にはりついて彼らの動きを観察していると、

小さいけれどいろんなドラマがあるのでなかなか楽しい。
 

しかし私ってヒマな人間。