き、き、来ました!いや、いらっしゃいました!
宇宙メダカさんです。宇宙メダカさんが10匹です!
「宇宙メダカ」と聞いて「ああ、懐かしい」でしょうか。
「えーと、なんだっけ」でしょうか。
「もちろん知ってる!うちで飼ってます!」の声が聞こえたら嬉しいです。
「知らない~」とおっしゃったあなたはたぶん15歳以下のお若い方かもしれませんね。
1994年7月に打ち上げられたスペースシャトル コロンビア号で
日本人女性として初の宇宙飛行士・向井千秋さんと一緒に
2匹のオス、2匹のメスのメダカたちが宇宙へ旅立ちました。
その4匹が「宇宙メダカ」です。
●宇宙でメダカが産卵行動をとることができるか。
●産卵された卵が宇宙で正常に発生できるかどうか、
すなわち、受精からふ化までが正常に進行するか。
の実験が目的の宇宙旅行でした。
実験は成功し、その後4匹はそれぞれペアに分かれ繁殖を続け、
「宇宙メダカ」の純血を保ちながら1300匹もの宇宙メダカ2世が誕生、
【宇宙メダカ研究会】の管理の下、まず小学校や団体等に配布されました。
その後、増えた宇宙メダカは一般の方も申し込めば
配布していただくことが可能なことを偶然知った私は即!申し込み、
迅速な手続きのおかげで申込みから早くも6日目に我が家にも届いたのです。
ペットボトルに入ってご到着。
23世!わー、なんだか貴族みたい!
しかし23代目ですか。15年でもうそんなに…。
ヒメダカではありますが、やはり特別なメダカって感じでどきどきします。
なんと!すでにお腹に卵を抱いています。しかも2匹!
えーと、発送が前日ですから輸送中の揺れる箱の中で産卵したのでしょうね。
さすが無重力実験の選抜テストを勝ち抜いたペアの子孫だなあと感心…
(この選抜テストはとても興味深いものですのでまたのちほど述べます)。
さっそくの水合わせ。
通常でも時間をかける作業ですが、今回は特にゆっくり、少しずつ少しずつ、
なんと3時間かけました。
天皇陛下を自分の運転する車にお乗せしてドライブに出かけるような、
そんな慎重さ。
水鉢に無事移したところで雨がひどくなってきたので本日の撮影は終了。
明日、元気で泳いでいますように。
…と、ここまでが一昨日の話。そして昨日の朝見てみると
元気元気!すっごく元気!
びゅんびゅん泳ぎまわって、ぴっちぴちのイキの良さ!
しかも鉢の底では繁殖行動も始まっています。
次の記事では彼らのご先祖様・スペースシャトルに乗った宇宙メダカたちの
選抜テストや実験の経緯、その後の様子などをまとめてみようと思います。
知れば知るほどメダカってすごいです。次回記事をお楽しみに。
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